ついにLINEから、新しいオンライン診療サービスが出ることとなりました。

その名もLINEドクター!
今回は、LINEドクターの概要と、他のオンライン診療サービスとの比較をご紹介します。
◆ベールを脱いだLINEドクター
LINEのオンライン診療サービスについては、2020年夏に出すことが発表されていました。
業界は固唾を呑んで待っていましたが、予定より少し遅れて9月10日、ついに黒船がベールを脱ぎまます。
9月10日に発表された、LINEドクターの概要はこんな感じです。
- サービス名:LINEドクター
- サービス開始:2020年11月
- 初期費用:無料(ベーシックプラン)
- 月額費用:無料(ベーシックプラン)
- 決済手数料:3.5%
オンライン診療サービスは、医療機関の負担が月額数万円というビジネスモデルが一般的です。
LINEドクターは、初期費用・月額費用が無料という点が、まず大きな特徴ですね。
◆他のオンライン診療サービスとの比較
LINEドクターと、主要なオンライン診療サービスを比較してみます。
LINEドクター | CLINICS | curon | YaDoc | |
初期費用 | 0円 | 個別提案 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 0円 | 10,000円 | 0円 | 30,000円 |
決済手数料 | 3.50% | 3.45% | 4.00% | STORESに委託 |
導入施設数 | ー | 1,200施設 | 2,500施設 | 2,200施設 |
導入費用は、LINEドクターに軍配が上がりますね。
そして何よりも、LINEは一般ユーザーへの浸透・知名度が抜群です。
LINEドクターが、オンライン診療の勢力地図を塗り替える可能性は、きわめて高いと思われます。
◆無料のベーシックプランで出来ること
LINEドクターのベーシックプラン(無料)で出来ることは、次の通りです。
- 診察の予約
- LINEビデオ通話
- モバイル送金・「LINE Pay」などの決済機能
通常のオンライン診療サービスに必要な機能は、ほぼ揃っていますね。
あえて言えば、クレジットカード決済機能については、言及されていません。
モバイル送金やLINE Payなどのキャッシュレス決済は便利ですが、クレジットカードに比べるとまだまだ普及していません。
LINEドクターは今後、
利用環境・機能などによって選べる複数プランを提供予定
とされているので、有料プランでクレジットカードに対応するのかもしれません。
◆健康相談サービスとの違い
運営会社のLINEヘルスケアは、2019年12 月より「健康相談サービス」の提供を行ってきました。
「健康相談サービス」とは、LINEを使って直接医師に相談できるサービスで、病院に行く前の不安や自宅でのセルフケアなどについて相談を受けています。

相談リクエスト数は、2020 年8月時点で累計30 万件を突破しています!
ただ、出来ることはあくまで「健康相談」なので、健康保険が使えませんし、薬を処方することもできません。
この度のLINEドクターは、健康保険を使って診察や薬の処方をするサービスになります。
なお、「健康相談サービス」に登録していなくても、「LINEドクター」を利用することができます。
◆まとめ
LINEドクターは今後、「オンライン服薬指導」との連携も予定しています。
これが実現すれば、自宅にいながら医師の診察を受け、処方された薬を薬剤師の服薬指導のもと、自宅で受け取る事が可能となります。
LINEドクターの動向に、今後も注視していきたいと思います。
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