【新型コロナウイルス】クルーズ船「下船者970人」「検査漏れ23人」「下船後感染」の都道府県別リスト

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クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客のうち、検査で陰性だった人の下船が行われています。

第1次下船者は970人におよび、うち23人は検査漏れの状態だったことも分かりました。

下船後に一転して感染が確認された人も増えています。

この記事では、各都道府県からの公開情報をもとに、下船者の情報を整理しています。

3月8日時点の情報です

◆下船者と“検査漏れ”の都道府県別リスト

忙しい人のために、結論を先に書きます

現時点で判明しいている、クルーズ船を下船した人が居住する都道府県と、その人数です。

  • 北海道(20人)※うち検査漏れ(1人
  • 宮城県(9人※うち下船後感染1人
  • 秋田県(2人※うち下船後感染1人
  • 福島県(8人※うち下船後感染1人
  • 茨城県(14人
  • 栃木県(7人※うち下船後感染1人
  • 群馬県(14人
  • 埼玉県(65人
  • 千葉県(不明※うち下船後感染2人
  • 富山県(3人
  • 山梨県(7人
  • 長野県(17人
  • 岐阜県(6人)※うち検査漏れ(1人
  • 静岡県(28人※うち下船後感染1人
  • 三重県(7人
  • 滋賀県(4人
  • 京都府(20人
  • 大阪府(46人)※うち検査漏れ(3人
  • 兵庫県(43人
  • 奈良県(9人※うち下船後感染2人
  • 和歌山県(5人
  • 鳥取県(4人
  • 島根県(4人
  • 岡山県(16人
  • 広島県(9人
  • 山口県(2人
  • 徳島県(6人※うち下船後感染1人
  • 香川県(4人
  • 愛媛県(7人
  • 高知県(1人
  • 福岡県(21人
  • 大分県(10人
  • 宮崎県(3人

数が多いと思われる東京都・千葉県・神奈川県は、下船者の数を公表していません。

公表したくない…というよりは、数が多くて把握が難しいのだと思います。

以下、詳細をご覧ください。

◆新型コロナウイルスに侵されたクルーズ船

横浜港で隔離状態に入ったとき、クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』には、

  • 乗客 2,666人
  • 乗員 1,045人
  • 合計 3,711人

が乗船していました。

現在、このうち、乗員・乗客合わせて710人が新型コロナウイルスに感染。

逆に、ウイルス検査で陰性だった乗客は、2月19日~21日にかけて下船することになったのです。

今回の、いわゆる第1次下船者は、のべ970人です。

下船日人数累計
2020年2月19日443人443人
2020年2月20日274人717人
2020年2月21日253人970人

下船者のリストについては、国から各自治体へ送られていますが、リスト自体は公表されていません。

また下船者の中には、船内での感染防止策が講じられて以降(2月5日以降)に検査が行われていない人が23人(うち日本人19人)いることも分かっています。

以下は、都道府県からの公表やメディアの情報をベースに、下船者と検査漏れの人数をピックアップしたリストです。

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◆北海道在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、北海道在住者は20人となっています。

下船日人数合計
2020年2月19日20人20人

そしてこの中に、検査を受けずにクルーズ船から下船した乗客が1人が含まれていたことがわかっています。

道はこの方に自宅待機を求めるとともに、緊急の検査を行うとしています。

◆青森県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客の情報を、青森県は公表していません

公表しない理由について県は、

ウイルス検査で陰性が確認されて下船した人の情報は、感染拡大の防止に必要な情報に当たらない

と説明しています。

なお、感染症法第16条は、都道府県知事に必要情報の的確な発信義務を定めています。

【感染症法第16条】
厚生労働大臣及び都道府県知事は、第十二条から前条までの規定により収集した感染症に関する情報について分析を行い、感染症の発生の状況、動向及び原因に関する情報並びに当該感染症の予防及び治療に必要な情報を新聞、放送、インターネットその他適切な方法により積極的に公表しなければならない。

◆宮城県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、宮城県在住者は9人となっています。

 下船日人数合計
第一次9人9人

県によると、9人はウイルス検査漏れのまま下船した23人に含まれていません。

2月29日、下船者のうち、仙台市内に住む70代の男性に、陽性反応が確認されました。

男性は2月20日に下船し、横浜から在来線を使って東京駅に向かい、その後、仙台駅まで新幹線を利用して市内の自宅に戻っています。

◆秋田県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、秋田県在住者は2人となっています。

下船日人数合計
第一次2人2人

秋田県は当初、下船者がいることを公表していませんでしたが、2月23日夜に秋田魁新報の取材を受け、初めて認めています。

3月6日、下船した秋田市在住の60代男性が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されています。

◆山形県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客について、山形県は、

厚労省から下船者情報が来ていないため、県内在住者はいないと認識している

と話しています。

◆福島県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、福島県在住者は8人となっています。

下船日人数合計
第一次7人7人
2020年2月27日1人8人

健康状態の確認については、保健師が毎日、本人に電話して体温やせきの有無、不安に思っていることなどを聞き取りしています。

3月7日、下船者のうち、いわき市に住む70代男性が、新型コロナウイルスに感染していたことが判明しています。

◆茨城県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、茨城県在住者は14人となっています。

下船日人数合計
第一次14人14人

茨城県は保健所を通じて、下船日から14日後まで健康状態確認を続ける方針です。

◆栃木県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、栃木県在住者は7人となっています。

 下船日人数合計
第一次7人7人

2月23日、この中の1人である60代女性が、新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たことが判明。

下船した乗客の中から感染者が出るという、初の展開となりました。

女性の夫も一緒にクルーズ船に乗船しており、もう一人感染者が増える可能性があります。

◆群馬県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、群馬県在住者は14人となっています。

下船日人数合計
2月19から21日まで14人14人

県は全員と電話連絡を取り、発熱などの異常がないか確認を続けています。

◆埼玉県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、埼玉県在住者は65人となっています。

下船日人数合計
2月19から21日まで65人65人

県は、下船の翌日から14日間、健康フォローアップを実施する方針です。

◆千葉県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、千葉県在住者の人数は不明です。

2月26日、千葉県在住の2名が、下船後に新型コロナウイルスに感染していることが分かりました。

20日に下船した60代の男性と、21日に下船した70代の男性です。

◆富山県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、富山県在住者は3人となっています。

下船日人数合計
第一次3人3人

富山県は3人とも連絡がとれていて、発熱などの症状はないということです。

富山県は引き続き、3人の健康状態を確認していく方針です。

◆山梨県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、山梨県在住者は7人となっています。

下船日人数合計
第一次7人7人

◆長野県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、長野県在住者は17人となっています。

下船日人数合計
第一次17人17人

県は17人に対し下船後14日間、毎日、電話などで体温や倦怠感の有無などを確認しています。

これに加えて、本人の意向を確認した上で、改めてPCR検査も実施することにしています。

◆岐阜県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、岐阜県在住者は6人となっています。

下船日人数合計
2020年2月19日6人6人

県は、下船者に発熱などがないか、継続して健康観察をする方針です。

また、このうち1人は検査漏れの状態で下船していることが、本人からの申告で判明しています。

◆静岡県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、静岡県在住者は28人となっています。

下船日人数合計
第一次28人28人

2月28日、下船者のうち静岡市の60代の男性が、新型コロナウイルスに感染していたことが判明しています。

◆三重県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、三重県在住者は7人となっています。

下船日人数合計
第一次3人3人
2月23日判明4人7人

県によると、7人のうち「検査漏れ23人」に該当する人はいません。

◆滋賀県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、滋賀県在住者は4人となっています。

下船日人数合計
2020年2月20日4人4人

4人は70代男性と60代女性の夫婦2組で、2月23日までに県内の自宅に戻っています。

◆京都府在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、京都府在住者は20人となっています。

下船日人数合計
21日までに判明4人4人
25日までに判明16人20人

年齢は40代~70代で、うち14人は京都市内在住です。

◆大阪府在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、大阪府在住者は46人となっています。

下船日人数累計
2020年2月19日26人26人
2020年2月20日12人38人
2020年2月21日8人46人

2月19日下船者のうち3人は検査漏れの状態であることが分かっています。

この3人については、追って厚生労働省が検査を実施する予定です。

府はこの3人について、検査結果が判明するまでの間は、自宅待機をお願いしています。

◆兵庫県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、兵庫県在住者は43人となっています。

下船日人数合計
第一次43人43人

年齢は、60代~80代ということです。

◆奈良県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、奈良県在住者は9人となっています。

下船日人数合計
第一次9人9人

奈良県は、下船した9人について、3月4日まで健康観察を行う方針です。

3月6日、下船者のうち奈良市在住の70代女性と60代男性に陽性反応が出ています。

◆和歌山県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、和歌山県在住者は5人となっています。

下船日人数合計
2020年2月19日3人3人
2020年2月21日2人5人

内訳は、

  • 2月19日…80代男性、60代女性、70代女性
  • 2月21日…60代男性、60代女性

となっています。

◆鳥取県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、鳥取県在住者は4人となっています。

下船日人数合計
第一次4人4人

鳥取県は下船した4人に対し、マスクなど必要物資の提供や希望者への検査の実施など、必要な対応をとることにしています。

◆島根県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、島根県在住者は4人となっています。

下船日人数合計
2020年2月19日2人2人
2020年2月20日2人4人

1家族2人は19日に、もう1家族2人は20日に下船し、公共交通機関やマイカーで県内の自宅に戻っています。

◆岡山県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、岡山県在住者は16人となっています。

下船日人数合計
19~21日に下船16人16人

県は16人について

改めてウイルス検査を行う予定はないが、希望者に対しては検査が受けられるよう適切に対応したい

と話しています。

◆広島県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、広島県在住者は9人となっています。

下船日人数合計
第一次9人9人

広島県と広島市は21日以降、9人に対し1日1回の健康観察を開始。

これまでに症状は確認されていませんが、不要不急の外出を控えるよう要請しています。

◆山口県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、山口県在住者は2人となっています。

下船日人数合計
2月20日下船2人2人

県は、2人の性別や年代のほか、自宅に戻るまでどのように移動してきたのかなどについて、

感染対策にかかわらない

として、明らかにしていません。

◆徳島県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、徳島県在住者は6人となっています。

下船日人数合計
第一次6人6人

2月25日、このうち藍住町に住む60代女性が、新型コロナウイルスに感染したことを確認したことが判明しています。

◆香川県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、香川県在住者は4人となっています。

下船日人数合計
第一次4人4人
下船したのは70代男性、60代男性、60代女性が2人の合計4人です。

◆愛媛県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、愛媛県在住者は7人となっています。

下船日人数合計
第一次7人7人

愛媛県は独自に、本人の承諾を得て、再度ウイルス検査を実施する措置をとっています。

◆高知県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、高知県在住者は1人となっています。

下船日人数合計
2020年2月21日1人1人

高知県内に住む50代の女性ということです。

◆福岡県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、福岡県在住者は21人となっています。

下船日人数合計
2月19日から21日21人21人

21人に対しては、県内の所管の保健所が毎日連絡をとって、発熱や呼吸器症状がないかなどを確認しています。

◆大分県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、大分県在住者は10人となっています。

下船日人数合計
2月19日から21日10人10人

県は下船した人に1日2回電話で連絡をとり、発熱やせきなどの症状が出ていないか、健康状態の確認を続けています。

◆宮崎県在住の下船者

クルーズ船から下船した乗客のうち、宮崎県在住者は3人となっています。

下船日人数合計
第一次3人3人

◆まとめ

という訳で、クルーズ船からの下船者のうち判明している分を、都道府県別に紹介してきました。

  • 下船者の合計は421人
  • うち検査漏れは5人
  • うち下船後陽性は10人

国民はこの数字をどう感じるのでしょうか?

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