豪華クルーズ船“ダイヤモンド・プリンセス”の経緯を時系列【まとめ】新型コロナウイルス感染者の国籍や患者数の推移など

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豪華クルーズ船“ダイヤモンド・プリンセス”が、新型コロナウイルスに苦しんでいます。

今回は、注目を浴びるクルーズ船のこれまでの経緯を、時系列でまとめていきます。

◆豪華クルーズ船“ダイヤモンド・プリンセス”

ダイヤモンド・プリンセスは、2004年に三菱重工業長崎造船所で建造されました。

全長290m総トン数11万5875トンの船体は、当時、日本で建造された客船として最大級の規模です。

実はこの船、建造中にも大きなトラブルに見舞われています。

建造工事中の5番デッキから出火し、36時間のあいだ、燃え続けたのです。

船は床面積の4割を焼損し、130億円という巨額の損失を計上しました。

火災の影響で遅れた納期を取り戻すため、同時に建造していた2番船(サファイア・プリンセス)を、ダイヤモンド・プリンセスとして改修。

結局、7カ月遅れとなりましたが、なんとか納入に漕ぎつけたのでした。

◆時系列まとめ

今回、ダイヤモンド・プリンセスは『初春の東南アジア大航海16日間』に出航中でした。

1月20日

横浜を出港。

後に、新型コロナウイルス肺炎が確認された、80歳の香港人男性が乗船。

1月22日

鹿児島(マリンポートかごしま)へ寄港。

鹿児島を観光するオプショナルツアーに、香港人男性も参加

ツアーは貸し切りバスで行われ、クルーズ船の乗客40人のほか、64歳の男性運転手と派遣された通訳ガイド1人が乗っていた。

午前9時ごろから約3時間、城山公園や鹿児島市内などを巡った。

1月25日

香港へ寄港。

80歳の香港人男性が下船

1月27日

ベトナム・チャンメイへ寄港。

1月28日

ベトナム・カイランへ寄港。

1月30日

80歳の香港人男性が発熱

1月31日

台湾・基隆(Keelung)へ寄港。

クルーズ船の乗客は下船して、台湾内を観光した。

2月1日

午後1時半ごろ、那覇へ寄港して着岸。

乗客2600人余りが一時下船し、観光などで市街地に出掛けた。

那覇検疫所によると、一時下船した乗客に、サーモグラフィーの体温測定で異常がある人はいなかった。

午後11時ごろ、乗客2679人を乗せて離岸したが、乗客13人と乗組員9人は再乗船しなかった。

またこの日、80歳の香港人男性が、新型ウイルスへ感染していることが確認された。

2月3日

予定を早めて横浜港へ帰港。

検疫官が乗り込み、乗員・乗客計約3700人の健康状態を船内で調べる検疫を始めた。

2月4日

もともと、この日の午前中、横浜に帰港するスケジュールだった。

◆新型コロナウイルス感染者の国籍や患者数の推移

ここから、ダイヤモンド・プリンセス船内で、新型コロナウイルス患者の確認されていきます。

2月5日

31人の検査結果が判明し、10人の感染が確認されました。

国籍の内訳は、日本3人、中国3人、アメリカ1人、オーストラリア2人、フィリピン1人です。

日本 中国 米国 豪州 PHL CAN NJL 台湾 英国 ARG UKR 感染者
確認数
2020/2/5 3 3 1 2 1 10

2月6日

71人の検査結果が判明し、10人の感染が確認されました。

国籍の内訳は、日本4人、アメリカ2人、カナダ2人、ニュージーランド1人、台湾1人です。

日本 中国 米国 豪州 PHL CAN NJL 台湾 英国 ARG UKR 感染者
確認数
2020/2/6 4 2 2 1 1 10

2月7日

171人の検査結果が判明し、41人の感染が確認されました。

国籍の内訳は、日本21人、アメリカ8人、オーストラリア5人、カナダ5人、イギリス1人、アルゼンチン1人です。

日本 中国 米国 豪州 PHL CAN NJL 台湾 英国 ARG UKR 感染者
確認数
2020/2/7 21 8 5 5 1 1 41

2月8日

6人の検査結果が判明し、3人の感染が確認されました。

国籍の内訳は、中国1人、アメリカ2人です。

日本 中国 米国 豪州 PHL CAN NJL 台湾 英国 ARG UKR 感染者
確認数
2020/2/8 1 2 3

2月9日

57人の検査結果が判明し、6人の感染が確認されました。

国籍の内訳は、アメリカ1人、フィリピン4人、ウクライナ1人です。

日本 中国 米国 豪州 PHL CAN NJL 台湾 英国 ARG UKR 感染者
確認数
2020/2/9 1 4 1 6

2月10日

検査結果人数は不明ですが、65人の感染が確認されました。※運航会社発表は66人

国籍の内訳は、日本45人、アメリカ11人、オーストラリア4人、フィリピン3人、カナダ1人、イギリス1人、ウクライナ1人です。※運航会社公表ベース

日本 中国 米国 豪州 PHL CAN NJL 台湾 英国 ARG UKR 感染者
確認数
2020/2/10 45 11 4 3 1 1 1 66※

◆まとめ

厚生労働省によると、2月10日現在のクルーズ船内の感染者数合計は、135人※。

国籍の内訳は、日本73人、中国4人、アメリカ25人、オーストラリア11人、フィリピン8人、カナダ8人、ニュージーランド1人、台湾1人、イギリス2人、アルゼンチン1人、ウクライナ2人となっています。※運航会社公表を元に計算

日本 中国 米国 豪州 PHL CAN NJL 台湾 英国 ARG UKR 感染者
確認数
合計 73 4 25 11 8 8 1 1 2 1 2 136※

※厚生労働省と運行会社が公表する数値は、1名合いません

残念ながら、今後も感染者数は増えていくでしょう。

せめて、重症化せず、深刻な事態とならないことを願います。

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